介護職の人材不足を解消する方法について

福祉施設において介護職を募集する際、採用対象が新卒の場合は福祉の専門学校や福祉系学部や学科のある大学などに求人票を出したり、福祉の仕事のみが集まる合同就職説明会に参加したりして人材採用を行っています。しかし、新卒の定期採用を行っている福祉施設は少ないうえ、地元で就職する場合は施設にボランティアなどへ行ってその際に自分を売り込むことが必要とされることがあり、また新卒以外においても仕事内容に対する印象から応募する人が少なく、人材不足という課題を慢性的に抱えています。
このような課題を解消するために重要なことは、福祉施設が積極的に人事・労務管理に取り組むことです。具体的には、育児休業が取得しやすい環境づくりや施設内託児所の設置・運営、勤務日数や勤務時間の短縮など細かい心配りが必要となります。介護職は女性の割合が高いため女性が働きやすい職場づくりが重要といえます。
また、広報活動を活発に取り組むことも人材不足の解消につながります。一般企業においても人材不足解消のため自社のホームページの中身を充実させたり地域のイベント会場に協賛したりして、世間から良いイメージを持ってもらうよう働きかけています。そのため福祉施設も同様に、ホームページを充実させたり地域で行われるイベントへ積極的に参加したりして地域住民の目に触れる機会を増やし、介護職に対して良いイメージを持ってもらうよう働きかけなくてはなりません。その他にも実際に企業において取り組まれている事例が記載されている<<不足する人材- いま介護業界が抱える問題とは>>を参考にしてみると良いと思います。